- 2024.10.22
- 雛人形のあれこれ
雛人形はいつ買うの?知っておきたい!買うべき時期と選び方
雛祭りに欠かせない存在、それが雛人形です。しかし、具体的にいつ買うべきなのか、どのように選んだらよいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。この記事では、雛人形を買うべき最適な時期と、失敗しない選び方について詳しく解説します。伝統を守りつつ、自分のライフスタイルに合った雛人形選びのヒントとして、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
選び方の前にチェックしておきたい!雛人形とは?
日本の伝統でもある雛人形は、美しい飾りと緻密なディテールで知られており、その種類もさまざまです。雛人形を選ぶ前に、雛人形とは何なのか、その由来と意味について正しく理解をしておきましょう。
雛人形の由来と意味
雛人形の由来は、古代中国の伝統から日本に伝わった「巳の日の祓い」と平安時代の「ひいな遊び」の結びつきから生まれました。巳の日の祓いでは、3月3日の上巳の節句に人形を川に流す儀式が行われ、これが「流し雛」として知られるようになりました。また、同時に平安時代の女の子たちの「ひいな遊び」で使われた人形と巳の日の祓いで使われた「人形」が結びつき、雛人形の起源となりました。
江戸時代初期には、京都で「雛祭り」が行われ、それが地方に広まり、雛人形は女の子たちの憧れとなりました。そこから現代においても華やかな雛祭りの伝統は引き継がれています。雛人形は、厄を代わりに引き受けてくれるお守りのような役割を果たし、子どもの健康や幸福、成長を願う意味も込められており、多くの家庭で親しまれています。
雛人形の種類
雛人形は、主に衣装着人形と木目込人形の2つの種類に分けられます。特に衣装着人形で構成された七段飾りは一般的で、親王(しんのう)、官女(かんじょ)、囃子(はやし)、随(ずいしん)、仕丁(しちょう)などが飾られます。飾りの下段には、嫁入り道具が配置され、お道具の総数は通常16種類となります。
近年では飾るのにスペースを取らない、男雛と女雛のみを飾る「親王飾り」、飾り棚となる箱の中にお人形やお道具を全て収納できる「収納飾り」、そのまま飾れる「ケース飾り」などの雛人形も人気があります。
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雛人形を買うべき最適な時期の選び方
雛人形は、日本の伝統的な雛祭りに欠かせない飾り物であり、その選択には慎重な検討が必要です。しかし、いつ買うべきなのか、買うべき時期を迷っている方も多いのではないでしょうか。ここでは、雛人形を買うべき最適な時期とその選び方について詳しく解説します。
雛人形を買うべき最適なタイミングの時期
雛人形の購入に厳格な決まりはありませんが、赤ちゃんが生まれて3月3日の初節句を迎えるまでに用意するのが一般的です。ただし、赤ちゃんが直前に生まれた場合、翌年の雛祭りに用意することもあります。
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また、雛人形はほとんどが手作りで大量生産ができないため、余裕をもって選ぶことをおすすめします。
✓ 雛人形を買うべき最適なタイミング
• 人気ブランドや限定品は11月から12月頃
• 品揃えが豊富な1月上旬から2月中旬
• オンラインで通年購入
雛人形は、11月頃から店頭に並び始めます。この時期はまだ購入する人も少ないため、人気ブランドや限定品などの雛人形や、購入したい雛人形を決めている人は入手しやすいでしょう。
また、最も雛人形の品揃えが豊富な1月上旬から2月中旬は、購入する人も多いことから、様々なタイプの雛人形が店頭に陳列されます。色々と見てから雛人形を決めたい人には、この時期をおすすめします。
もし、この時期に雛人形を購入することが難しい場合や、自分のペースで購入したいと考えている人は、オンラインでの購入がおすすめです。時間や場所に関係なく、常に豊富な品揃えの中から雛人形を購入することができます。
最近ではオンラインで雛人形を購入する人も増えてきており、新しい雛人形の選び方の選択肢として注目されています。
雛人形選びのスケジュールを立てる
様々なタイプの雛人形の中から、ご家庭に合った最適な雛人形を選ぶためには、いつ買うべきかスケジュールを立てましょう。人気のあるタイプの雛人形や時期によっては品薄となる雛人形もあるため、事前にいつ買うのかスケジュールを立てておくことで、気持ちにも余裕を持った雛人形選びができます。
✓ 雛人形選びのスケジュールポイント
• 雛祭りの日程を確認する
• 店舗に陳列される時期をリサーチする
• 購入タイミングを計画的に選ぶ
雛祭りは3月3日に行われることが一般的です。しかし、一部地域や家庭によっては別の日に行われる場合もありますので、雛祭りの日程を確認してからいつ買うべきか決めてもよいでしょう。
また、店舗に雛人形が陳列される時期を事前にリサーチして、デザインや価格帯をチェックしてからいつ買うべきかスケジュールを立てるのも良い方法です。
雛祭りの日程や店舗に雛人形が陳列される時期をチェックしながら、購入するタイミングを計画的に選びましょう。
もし、雛祭りの前に店頭で雛人形を選ぶ時間がない場合や、近くに雛人形を購入できる店舗がない場合は、オンラインでの購入も検討してみましょう。オンラインショップを活用することで、時間や店舗の有無に関係なく、日程に合わせた購入が可能になります。
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失敗しない雛人形の選び方
雛人形を購入する際、その種類の多さや価格帯、さらには伝統的な意味合いまでを考えると、雛人形選びは一筋縄ではいきません。何を基準に雛人形を選んだら良いのか、迷いを感じる方も多いのではないでしょうか。ここでは、雛人形を選ぶ際に踏まえておきたいポイントや失敗しない雛人形の選び方について、詳しく解説します。
【雛人形の選び方】予算の設定をする
雛人形の価格は、素材やデザイン、サイズなどによって大きく変動します。一般的な予算は、3万円から40万程度だといわれていますが、高級な素材や職人の高度な手作業などが加わると、価格はさらに高くなる傾向があります。雛人形を購入したい予算を設定して、無理のない購入計画を立てましょう。
• 雛人形ケース飾り【相場:3万円〜20万円台】
ケース飾りは、雛人形が専用のガラスやプラスチックなどの透明なケースに入っているタイプで、飾りつけや片付けが楽にできます。また、ケースが雛人形を守るため、頻繁なお手入れも不要です。
商品全体としてコンパクトなものが多く、価格も比較的手頃であるといえます。
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• 雛人形収納飾り【相場:3万円〜30万台】
収納飾りは、雛人形を飾る台自体が収納スペースとして使えるお飾りです。通常、親王の2体で構成され、現代の住宅事情に合った実用的な雛人形だといえます。
収納台は高く、床に置くことも可能で、特別な机や家具を必要としません。現代の家庭では限られたスペースでひな祭りを楽しむため、シンプルで精巧な商品が人気です。
最近では三段タイプの収納飾りもありますが、そのぶん価格は高くなります。
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• 雛人形親王飾り【相場:5万円〜40万円台】
親王飾りは、男雛と女雛だけをシンプルに飾るスタイルで、飾り方が簡単です。通常は、男雛と女雛を台の上に配置し、その後ろに屏風、両側に雪洞(ぼんぼり)を置き、前に三宝(さんぼう)と菱餅(ひしもち)を配置します。このシンプルな構成は、設置や片付けが簡単で、省スペースな点も魅力です。
価格も手頃なものからあるので、リーズナブルな雛人形をお探しの場合にもおすすめです。
• 雛人形五人飾り(三段飾り)【相場:8万円〜50万円台】
五人飾り(三段飾り)は、お殿様とお姫様が最上段に座り、下にさらに二段あり、三人の官女と雛道具を飾るスペースがある雛人形飾りです。1段目に配置される重箱やおかごなどの道具の種類と精巧さが価格に影響します。2段目には官女が配置され、3段目にはお駕籠、重箱、御所車などが配置されますが、様々なバリエーションが存在します。
この種の雛人形はお人形や道具の数が多いため、親王飾りよりも価格が高くなりますが、格式ある雛人形の雰囲気を楽しむことができます。
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• 雛人形十五人飾り(七段飾り)【相場:20万円〜100万円台】
十五人飾り(七段飾り)は、親王雛、三人官女、五人囃子(ごにんばやし)、左大臣、右大臣、仕丁(三人)の合計15人と箪笥、重箱、御所車などの豪華なお道具で構成された雛人形飾りです。
見た目の華やかさだけでなく、雛人形の歴史や意味を楽しむことができます。飾り場所や収納スペース、予算などが合えば、おすすめの飾りです。
価格は高くなりますが、毎年多くのお人形や道具で飾りつけをすることは、子どもたちとの素敵な思い出になることでしょう。
【雛人形の選び方】サイズとデザインを決める
雛人形のサイズは、古くからの大きいものから、現代の住宅事情やニーズに合わせたコンパクトなものまで、種類も豊富です。現代の主流サイズは、40cmから80cm程で、全国的には75cmが最も人気です。
また、最新のトレンドでは、伝統的な雛人形に洗練された色使いモダンな要素を取り入れたデザインが注目されています。和風の柄に金箔や洋装の色を組み合わせたり、黒や白を基調としたモダンなデザインも人気です。
【雛人形の選び方】材質と品質を確認して選ぶ
雛人形は非常にデリケートで修理が難しく、ほとんどが手作業で作られます。素材は土、木、紙、布で、質は段階があり、高級なものほど上質な素材を使用します。頭の製作には桐塑に胡粉が使われていましたが、最近では石膏が一般的です。
また、男雛と女雛の衣装には金襴(きんらん)と呼ばれる布が使われます。金襴は金箔や金糸を使って紋様を織り出す伝統的な織物で、絹、絹と化学繊維の混合、化学繊維の3つの材質があります。正絹のひな人形は最高級で希少ですが、近年は化学繊維の質も向上し、美しい仕上がりのものが増えています。
【雛人形の選び方】お手入れと保管方法を確認する
雛人形を収納する前に、飾っている間についたゴミやホコリを取り除くことが大切です。手袋を使うか、手をよく洗って油分や汚れを取り除き、柔らかい洋服ブラシや毛ばたきを使って、雛人形のゴミやホコリを優しく取り除くのがおすすめです。雛人形がきれいになったら、和紙やティッシュペーパーで顔を保護し、テープで固定します。このとき髪をテープに巻き込まないように気をつけましょう。
また、収納箱に入れる際には、防虫剤や乾燥剤を使うことがおすすめです。ただし、お人形専用のものを使用することが重要で、衣類用のものは避けましょう。これにより、雛人形の素材と品質を美しく保つことができます。
まとめ
ここまでの内容はいかがだったでしょうか。雛人形選びは一見複雑に思えますが、自分たちのニーズを明確にすることでスムーズに選ぶことができます。ご家庭の事情やどういった雛人形がほしいのかに合わせて、いつ買うのがベストか相談し余裕をもって準備をしていきたいですね。雛祭りは子どもの成長を祝う大切な行事です。ぜひこの記事を参考に、ご家庭に最適な雛人形を見つけてくださいね。