- 2019.09.10
- 雛人形のあれこれ
桃の節句の意味
ひな祭りは正しくは上巳の節句。
3月3日はひな祭りですが、正しくは上巳の節句(じょうし・じょうみ)と言います。旧暦でいう3月最初の「巳の日」を指します。
桃の花が咲き始める時期のため「桃の節句」という名でも親しまれています。
桃の実には魔除けの意味がある。
上巳の節句が桃の節句となった理由は、『古事記』や『日本書紀』に見出すことができます。
古事記の物語にて、イザナギノミコトは亡くなったイザナミノミコトを慕って黄泉の国にいきます。
しかし、すでにイザナミを呼び戻すことは不可能で有ることを悟り、そこから逃れようとします。しかし、追手が黄泉の国から迫りきて、簡単に逃げることができませんでした。追手はイザナギを逃すまいと執拗に迫まりました。
そこで、イザナギは、桃の木から実をもぎ、これを投げつけました。
そして、黄泉の国から生還したと言い伝えられています。
中国の古い言い伝えでは、桃の実には魔除け、邪気を祓う効能があるとされています。そこで、その日には桃の花を浮かべたお酒を飲み、無病息災を祈願しました。この桃酒はあとあと形を変えて、現在に伝わる白酒になりました。
桃の節句の由来は古事記の神話と魔除けや邪気を祓うという意味から来ています。